光陰矢の如し

気がつけば家人がスペインから帰国し、すこし窮屈な、それでいてにぎにぎしい毎日が始まった。夫はラテン男にありがちなのか、よく分からないがママ男で両親も幼い頃に離婚したせいもあるのか知らないが有言不実行の丸出ダメ男だ。最近、ここだけの話、正直どうして結婚したのかよく分からなくなる。

 

独りでもよかったな。胃に悪性リンパ腫が見つかり、助かりそうだけど、なんとなく、早死にもいいんじゃないのと考える。別に未来が見たいわけでもなし。人生のハイライトはすぎた気がするし。動物のドキュメンタリーを観ていても人間はとにかく害悪以外の何者でもなくて情けなくなる。地球にとって、コロナは福音だったんじゃないのかな。